アメリカ大学生活

アメリカ留学にどれくらい英語力が必要なのか?

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私はアメリカの州立大学い業者を通さず直接入学し、卒業しています。
一番よく聞かれる質問があります。
それは『留学に必要な英語力』にです。

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[英語・英会話]を習いごとにする必要性と注意点
そもそも英語って必要なの?—英語を勉強する意味がわからないという人へ。

一体アメリカ留学にどれくらいの英語力が必要なんですか?
英検に例えると何級くらいの英語力が必要ですか?
TOEICで何点取れれば留学できますか?
どれくらい喋れれば留学するのに十分ですか?
英検準1級とりましたが、留学先でやっていけるでしょうか?

実はこれらの質問、一番答えるのが難しく、答えるのに迷います。


留学直前の私の英語力

私は高校3年生の時にアメリカの州立大学をいくつか受験し
卒業までに入学許可をもらっていました。

当時の”英語力”
– TOEIC 700点
– 英検 2級
– TOEFL: 点数は忘れましたが入学に必要な基準点ギリギリクリア。

↑私の当時の点数を見て
『TOEIC550点の自分にはまだ無理か・・・』
と思う人や
『英検準1級を持っている自分にはできる』
と思う人もいるでしょう。

じゃあ一体どれだけの英語力があれば留学できるのか?

入学基準を満たす点数があるに越したことはないのは事実。

TOEFL◯◯点と基準を設けている大学がたくさんあります。
基準を満たしていないとTOEFLの基準点が取れるまで
大学併設のESLで学び続ける必要があります。
ESLで授業を取り続ける必要があるので授業料がかさみ
留学費用も留学期間もさらにかかることになります。

留学前に、英語の基準点を満たすことでコスト・期間の節約になります。
留学前にTOEFLなどの基準を満たせる英語力があるに越したことはないです。

留学を成功させるのに必要なのは英語力以外の力

入学基準を満たしている=授業についていける訳ではない

私が留学して授業についていけたのは決して『英語力』があったからではありません。
もちろん入学基準に必要だった点数はクリアしていましたが
だからといって安易に授業についていけた訳ではありません。

今でも覚えています。
歴史の授業でテストがありFをとりました。
ザ・落第点です。
教授のオフィスへ足を運び、
『Fを挽回するチャンスをください。
宿題を人も倍して、レポートを書く、なんでもします!』と交渉しに行きました。
他の生徒よりかなりの量の課題をこなす羽目になりましたが、
Fのテストを挽回・撤回させてもらえました。

もう一つの例をあげると
留学したてで、読む速度も遅く
テストを時間内に解き終えることさえできませんでした。
その交渉もしました。『30分多くテスト時間をください』と。

授業でわからないことがあれば居残りをして教授に頼み込み教えてもらいました。
レポートの書き方もイマイチわかっていなかったので
大学内の無料のチューターサービスに申し込み通いつめました。

クラスメートに『英語がわからないから一緒に勉強させて!』と頼み込んだこともあるし
大学図書館にいる知らないネイティブに『ねぇ、これってなんでこうなるの?』と話しかけたことも多々あります。

つまり、全ては自分次第。

英語が母国語ではないので、英語力で現地の学生より劣るのは仕方がないことです。
ソコは諦めています。しょうがない。

足りない英語力の尻拭いを自分でどこまでできるか。
それが英語力よりも留学を成功させる上で必要です。

まさに『言ったもん勝ち』
教授たちもとても協力的で
嫌な顔せずテストを30分延長して受けさせてくれたり
問題文の中にわからない英単語があれば意味を教えてくれたり
中にはテスト中、辞書を使わせてくれる教授もいました。

Fをとったまま、何も行動していなければ落第していたかもしれません。
交渉せずそのままテストを受けていたら時間内にテストを終わらせることなく
またFをとり単位を落としたかもしれません。

このままじゃいけない!!!!!と自分で違う方法を考えて、切り替える。
自分次第でなんとかなる、そんなことを学びました。

まとめ:留学成功のカギ

英語圏に住んで、英語を母国語とする人たちと一緒の学校に行く訳ですから
やっぱり語学力は必要です。
こればっかりは避けて通れない道です。

でも、留学できる・できないを語学力のテストだけで測ることはできません。

TOEICで500点しか取れない自分には無理ですか?

英検1級を取ったら十分ですか?

と聞かれれば、あなたのヤル気次第です。と答えるしかありません。

あなたは英語力をカバーする努力をどこまでできますか?


この本の著者のドキュメンタリーを見たとき
これを見て勇気をもらわない人がどこにいる。と素直に感じました。
英単語がわからず、英日辞書を引いても、その日本語がわからない。
そこからのスタートで最終的に名門大学を卒業されています。

英語はおろか、日本語さえ理解できない自分に留学なんて無理。
と諦める方が簡単だったはずです。


私のように最初のテストでFをとって
『やっぱり留学は自分には無理だった』と思うのか
『Fをとってしまったけど、挽回できる方法はあるのか』
と考えることのできる人なのか。

——-切り替えて、解決策を考える
留学を成功させる分かれ道はここにある。と私は思います。

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