出産・子育て

核家族の子育て、もう無理。と思う理由

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ママお腹すいたー。
(だからお昼ご飯全部食べてって言ったのに!)


ママおしっこー。
(家出る前に行きなさいって言ったでしょ!)


ママ、お兄ちゃんがけった。
(おもちゃの取り合いするくらいならおもちゃ捨てるよ!←笑)


ぶりぶりぶり・・・・
(←出かける10秒前に赤ちゃんウンチ)


靴下履いて〜はい、どうぞ!
『エーーーーーーーーン!!!!自分でやりたかったのに!!!!!』

あ〜やっと昼寝した。やっとこさ一息つける。
コーヒーでもいれよう!!!
コーヒーを一口飲んだ瞬間・・・・

オギャーーーーーーーーーーー!!!!!


こんな日常をお過ごしのみなさま、子育てお疲れさまです。

私はココ、アメリカで3人の子育て真っ只中です。
いわゆる核家族で、主人の実家は国内線で5時間。


私の実家は直行便がないので飛行機+移動時間+待ち時間で24時間いくかいかないくらいです。


子育てって、子どもがいる人なら誰もが通る道。
みんなやってることなんですよね。

自分たちの意思で子どもがいる生活を選択した。
だから自分の好きで選んだ道でしょと言われればそれまで。


でも、こんなに大変なんて、思ってもいなかった

これが本音です。笑
大変な子育て+周りに頼れる人がいないとどうなるのか。

確かにみんな通る道ですが核家族、もう無理。と思う理由はなんなのか。

忙しい日々の記録を記憶に残すべく書き留めておきます。


『今』助けて欲しいのに・・・

実家は近くにありません。
はい、確かに探せば一時保育があります。

利用すればいいでしょ?

—–でも『今』助けて欲しいときに助けてもらえる訳ではないです。

子育ての大変さを下痢に例えるのは大変恐縮です。


例えば、『今』下痢が出そうでトイレ行きたいのに、
トイレの利用に『予約が必要』で『一時利用金』がかかったらどうでしょうか?


お腹痛い。激痛。下痢が今すぐにでも出そう。
トイレはすぐそこに見えます。


でも電話をかけて、予約をして、予約が取れるのはなんと2週間後。

ソンナニマテマスカ????????

下痢でトイレ行きたいのに2週間待てますか?

一時保育料、一時間1300円。

払います、1300円。
今、この今の瞬間利用できるなら倍の値段でも払います。
だってお腹痛いし、下痢出そうだし、パンツの中にしたくないし。
(あ、ついさっきのトイレの例えです)

どうしようもなく疲れていたり、
ママ自身の体調が悪く、嘔吐・下痢・高熱。
赤ちゃんが一晩中寝ない日々が続いて寝不足。30分でいいから寝たい。

一時保育は本当にありがたいシステムですが
『今、たった今助けて欲しい』にはなかなか対応していないのが現実です。


夫婦二人三脚:夫も自分もキャパオーバー

子育ては夫婦で助け合えばいい。

はい、そうなんです。でも・・・

お互いの実家が遠い=頼る相手はお互いのみ。
自分の体調が悪ければパパにバトンタッチ。
パパの体調が悪ければ、ママにバトンタッチ。

パパは連日仕事で疲れ
ママも連日の子育てに疲れている。

そんな2人の間でバトンタッチしあっても限界がきます。

パパは余裕がある時なら
『ママも毎日大変だろうから仕事を早く切り上げて休ませてあげたい』
と思うところですが、
余裕がないと『俺だって仕事で疲れてるんだ!』

ママも余裕がある時なら
『パパ、毎日お仕事お疲れ様。たまにはゆっくりお風呂にでも入ってね』
と思うところも、
余裕がないと『私だって毎日毎日疲れてるの。私だけの子供じゃないのよ!!!』

・・・と疲れている2人。
お互いを酷使しあって、お互いにキャパオーバー。

猫の手でも借りたい。
こういう時におばあちゃんが数時間でも預かってくれたり
妹が、ママの体調が優れないからと別室で寝させてくれたり
おじいちゃんが上の子を公園に連れて行ってくれたり。
体調悪いだろうからご飯作っておいたよ、と持ってきてくれる人がいれば・・・・。

一瞬でも気の抜けるこういった瞬間が、ママにもパパにもない。
結果、お互いがお互いを酷使しあって、二人ともキャパオーバー。


大変恐縮ですが、夫婦二人三脚を駅伝に例えさせてください。

お正月恒例の駅伝。
タスキを次の選手へ渡す。
走ってきた選手は息が上がり、足元をふらつかせ、最後の力を振り絞って
次の走者へバトンタッチしていますよね。

走ってきたばかりなのに、またタスキを渡されて『走れー!』と言われたらどうでしょうか。


『あとちょっとでバトンタッチできる!』と思って頑張って走ってきたのに
ゴール寸前で『あ、あと1キロ走ってもらえる?』と言われたら?

仕事やっと片付けて帰ってきたのに、家に帰ってもまだやることが山ほどあったら・・・?
やっと子供達が寝て一息つける思ったら、飲み会から帰ってきた夫の音で起きたら?


お出かけすら億劫になる

公園に連れて行ってあげたい
プレイエリアに連れて行ってあげたい
動物園に連れて行ってあげたい
買い物に行きたい
検診に行く

一言で『検診に行く』と行っても実は大変です。

9時から検診があるとします。

8:30までに朝の支度を終えて、上の子を学校に送って行きます。
一番上は寝起きが悪く、朝ごはんが進みません。
車に乗る前まで真ん中が靴下を履きたくない、でも私が履かせると大泣き。
やっと靴下を履いたと思ったら、一番下がオムツにウンチ。
ギリギリセーフで一番上を学校に送り届ける。

この時点で汗だく。

9時の検診に到着。
到着したと思ったら、真ん中がトイレに行きたいと言います。
一番下と大きなオムツカバンを背負いトイレへ。
ウンチをしたので一番下を抱えながらお尻をふきます。

真ん中が手を洗う際にシャツが濡れたと大騒ぎ。
よりによってお着替えを忘れたので真ん中不機嫌の中、検診へ。

検診が終わって買い出しへ
買い出し先へ着いた瞬間、一番下が眠りに落ちました。
寝たばかりの一番下を起こして買い物へ。

グズグズされながら買い物をしていると
今度は真ん中が『お腹すいた』と泣きます。

あと5分で終わるから、と言い聞かせ買い物終了。

家へ到着する1分前に今度は真ん中が車の中で寝落ちる。

真ん中、起きた時に不機嫌。
なだめたいところですが、一番下を授乳中なのでできない。

授乳中に真ん中が大泣きしてくるので、一番下が授乳を嫌がり
おっぱいがパンパンのまま。

・・・・・・・・・・・

『検診に行く』という一見、超シンプルなタスクの裏には
↑のようなドラマがあるのです。笑

子連れのお出かけ、本当に億劫になります。
検診に行く、というシンプルなお出かけから、
飛行機に乗って旅行に行くという複雑なタスクまで
全てのお出かけを親のみがする。

こんな時、おじいちゃんとおばあちゃんが
週末動物園にでも連れて行ってくれれば
どれだけ救われるでしょうか。


子育てをする上の『お出かけ』を『飲み会』に例えるのは恐縮ですが、例えるとします。

毎回幹事をして楽しいですか?
少数規模の飲み会から同窓会規模の幹事まで
毎日・毎週末、計画して開催します。
お店に電話、計算、出かける飲み会先の下調べ、連絡、出欠席とり。

体調崩したけど幹事だから行かなければいけない。
幹事だから先に帰るわけにいかない。
仕事が溜まっているから行きたくない。

でもあなたは毎日・毎週末幹事です。

たまには誰かに幹事を任せて、好きな時間に合流・解散したいと思いませんか?
たまには誰かにお店をピックアップしてもらって楽しみたいと思いませんか?
たまには幹事を誰かに任せて、家に早く帰って寝たいと思いませんか?

任せられるのは楽しいけれど、毎日・毎回幹事は辛いと思う時もあるはずです。

子育てもそうです。
たまにはジジババと遊んでいる子どもを眺めて笑いながら
家事をチャチャッと済ませたいです。


私がとった対策

このままではイカン!と思って私がとってきた対策は

– 疲れ切る前にベビーシッター・一時保育を定期的に利用する
『今助けて!』には対応できないけれど、疲れ切る前にリフレッシュ

– 自分の時間を設ける
夫にも負担がかからないよう、休日のお昼ね時間にちょっとカフェへ1人でいく。
それだけでも気分転換になります。

– サークルやグループを探す
同年齢の子育てをする親との交流をすることで
悩みを共有できたり、子供の遊び相手ができたり。

– ベビーシッターを探しておく
他人を信用するのはとても難しいです。
ですが、いざとなった時のために頼れる人がいるのは頼もしいです。
信用するのはまだ・・・と思うなら、自分が溜まった家事をする間に遊んでもらう、というところから始めてみてはいかがでしょうか。

– 家事代行サービスを利用する
罪悪感は必要なし。大掃除だけ代行に頼む!などからでも試してみる価値あり。

もちろんお金はかかりますが
身も心も健康でいるための投資だと思って割り切っています。


核家族のメリットは?

核家族、もう無理です。という日々だけでなく
もちろん『あ〜核家族でよかった』と思う瞬間もあります。(どっちやねん!笑)

核家族のメリット

– 面倒な親戚づきあいがない

– 義両親とのいざこざがない

– 両親に干渉されない

– どこどこの◯◯ちゃんはもうおしゃべりできるのに〜と比べられることがない

– 週末を自分たちで計画して好きに過ごせる

– 突撃で家族が来る心配がないので多少片付いてなくてもOK

– 自分たちで協力し合うことを嫌でも強いられるため一緒に色々乗り越えられる

ある意味気楽でいられる部分もあります。


まとめ

核家族だからもっと大変なのよ、とアピールしたい訳ではありません。

でも『なんで辛いか』、が理解できれば、それだけで『そうだよね、辛くて当然』と
割り切れるかもしれません。
割り切ってしまうことで、甘えたりサービスを利用してもいいよね、と思えるかもしれません。

そして核家族だけでなく全ての子育て世代に言えることですが
力を抜ける時にぼちぼちと。
ほどほどに、そしてたまには甘えて頼って休んで。
私も日々少しでも子育てを楽しむ工夫をしていければな〜と思います。

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