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英語は3歳まで神話はホント?:英語早期教育の問題点と母国語の土台の重要性

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英語早期教育の問題点

こんにちは。
私はごくごく普通に日本で義務教育から英語を習い、
その後は単身留学でアメリカで大学を卒業
アメリカで教員免許を取得するまでの英語力を身につけました。


アメリカ(英語圏)で育ったバイリンガルの視点ではなく
日本にいる沢山の方と同じ、
ごくごく普通に日本の英語教育を受け育った私の視点から
英語の早期教育の問題点について書きたいと思います。

私の英語歴

まず、みなさんも共感しやすいよう、私の英語歴をシェアします。
人口1万人の国際的とは正反対な古き良き日本が残るド田舎で生まれ育ちました。


まちで見かける外国人は、公立学校にいたALTの先生くらいです。
中学から義務教育で英語を初めて習い、公立高校へ進学。

そしてアメリカの大学へ進学。
晴れて卒業し、アメリカの教員免許試験に合格。

そして今では結婚してアメリカに居座る。
長くなりましたが、私の英語歴はざっとこんなもんです。

英語の早期教育の問題点

週に数回30分のレッスン。
それで英語が話せるようになるか?
——-なりません。


バイリンガルになれるか?
——なれません。


お子さんに週に数回30分日本語を話しかけるだけで
母国語である日本語を話せるようになってくれるでしょうか???


毎日様々なやり取りを繰り返し、積み重ねるうちにようやく
母国語である日本語を習得していっているハズです。


ママ、マンマ、ねんね、ワンワン。
単語を覚え


『ママ、イタイ!』
と2語文に。


そして
『ママ、お腹すいたからなんか食べたい』


というふうに段階を踏んで言語を習得しています。


そして母国語習得のプロセスの中には、


大人の会話を聞き、マネすること。
優しい口調で読んでくれる絵本の読み聞かせを聞く事。


『これなあに』と聞けば『これはね〜毛布っていうんだよ。フワフワだね〜』
と答えてくれる大人がいる。


この繰り返しで、母国語を習得していきます。
—–つまり、これくらい外国語も時間をかけないと
子どもだからといって習得できるわけではない!という事です。

それを、あろうことか、早期に始めるだけで、まるでペラペラになれる
とでも言っている、そんなマーケティングをしている会社にはうんざりします。

母国語の土台の重要性

沼に立派な家を建てられますか?
サッカーボールを初めて見る子が、リフティングを初めからできますか?


母国語の土台がしっかりできてこそ、その上に柱をたて、家を造る事ができます。


高校の恩師が『英語ができるようになりたければ、まずは国語をしっかりしなさい』
と言っていました。今はその意味がよくわかります。


英語で知らない単語が出て来て英日辞書で調べてそこに載ってある日本語の
使い方や意味を知らなければ、元も子もないですからね。


それだけ母国語の土台は必要です。

早期英語教育のメリットを考える

3歳神話にとらわれず
あくまでも、『なんだ〜英語って楽しいじゃん〜』っていう楽しさ目的で英語に触れる。


楽しい思い出により、将来英語に対する敷居が低くなるように
という、土ならし・種まきの時期です。


沢山楽しんで、少しでも知っている英語が増えれば、大人の喜ぶ顔が見れて
楽しい思い出がふえてゆく。


あくまでも外国語習得・バイリンガルという目標ではなく
いかに楽しく英語『遊び』ができるか。


それが早期英語教育に求めるべき事だと私は思います。


やがて中学に入って、『January….November, December』が出て来た時に
あ〜〜〜これジェームス先生が『グーチョキパーで・・・なにつくろう〜』の歌に沿って
歌ってくれてた単語だ!と、過去の楽しい思い出とリンクする瞬間がきます。


その楽しい瞬間こそが、早期英語教育に求めるべき、種が芽を出した瞬間ではないでしょうか。
 


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