アメリカ生活

Buy Nothing Projectって何?利用方法とは

Buy Nothing, リサイクル, アメリカ

ミニマリスト・断捨離という言葉を近年よくききます。
アメリカでもそのブームはもちろんあって
暖かくなるこれからの季節、ガレージセールを開いて断捨離をする人も多いですよね。

 

Facebookでよく見かける『Buy Nothing Project』というグループ。
一体なんのグループなのか、どうやって利用するのかをまとめていきます。

Buy Nothing Project (バイ ナッシング プロジェクト)とは?

Buy Nothing=何も買わない(無買)
何も買わないことを目的としたプロジェクト・・って一体なんなのでしょうか。

グループのミッション↓

Our Buy Nothing Project Mission:

We offer people a way to give and receive, share, lend, and express gratitude through a worldwide network of hyper-local gift economies in which the true wealth is the web of connections formed between people who are real-life neighbors.

難しいことが書いてありますが

ざっくりと言ってしまえば、
近隣同士でものをシェア、受け渡し、貸し借り等をして感謝する、そういう場を(ネット上に)設けるプロジェクト。

要するに、Goodwillに持っていくようなものをFacebookのグループに写真を掲載し、
『寄付する前・捨てる前に、誰かいりませんか?』と聞く。欲しい人がいればあげる。

古き良き時代に、ちょっとお隣さんから砂糖が切れている時にもらったり
いとこのお姉ちゃんのお洋服のお下がりをいただいたり。
核家族が進む中でなかなか難しくなった地域との繋がり。
そういう場を地域に(web上で)設けようということです。

いわゆる「もったいない」プロジェクト

完全に無料で取引が行われる。
不要になったものを売ったり捨てたりせずに無料で誰か欲しい人にあげる。
とてもシンプルですが古き良き時代の地域との繋がりを
ネット社会の今、再現できている素晴らしいプロジェクトです。


Buy Nothingの利用方法

 

1) 住んでいる地域のグループを探す
FacebookまたはBuy Nothing Projectのサイトより
自分の地域のBuy Nothingグループを検索する。

自分の住んでいる地域にまだグループがなければ
グループを立ち上げる(完全ボランティア)こともできるようです。

アメリカだけでなくイギリス、日本、フィリピン、カナダなど
世界各国で広がっているプロジェクトのようです。

2) Admin(いわばグループのリーダー)の指示に従って規定を理解する
基本的なマナーの説明やグループの利用方法を読む。

誹謗中傷はしない、時間は守る、などなど基本的なマナーの規定があります。


フリマサイトととの最大の違い

Buy Nothing Project、完全に無料で物の受け渡しが行われています。
フリマサイトとの最大の違いは、完全無料なこと以外に

早い者勝ちではない

ということ。

 

写真を見て、いいな〜欲しいな〜と思ったら

Please consider me.
と丁寧にコメントします。

 

一番初めにコメントしたからといって貰える訳ではありません。
サイトを利用する中で今まで見た例としては

– ランダムに渡す相手を選出
– 以前にものを貰ったことのある相手だから選んだ
– 知り合いだから選んだ
– 助けてあげたくて選んだ
– 1~100までの番号を選んで、一番その数字に近い人

などなど様々な理由で、『落札』されています。(無料なので落札する訳ではないですが。)

 


Buy Nothing Projectでは何が取引されているのか?

1年間Buy Nothing Projectのグループに入っていますが
今まで見た取引の一例を紹介します。

– キッチン小物
– おもちゃ
– 自転車
– パーツ
– シーツやカーテン
– 賞味期限の切れた未開封の缶
– サイズアウトしたオムツ
– クラフト
– クリスマスツリー
– コストコサイズの一口食べて口に合わなかった食べ物
– パーティーの残り物食材
– 家具

本当に様々です。

お砂糖1カップ必要だけど買い忘れた!誰か◯◯地区に住んでいる人でお砂糖1カップくれる人いませんか?

 

というのも見たことがあります。

 


どこで受け取るのか?

受け取ることが決まったらどこで受け取るのか?
基本的に物の所有者が指定します。
私の地域の場合『家の玄関の前に置いておくから24時間以内にピックアップしてね』という場合が多いです。
相手の住所を教えてもらい、玄関先からそのアイテムを取りに行きます。

稀に、『◯◯スーパーの前で待ち合わせ』という場合もありますが
ほとんどがPorch Pick Up(玄関先からピックアップ)です。

 

 


まとめ

 

捨てるのはもったいないけれど、使わないな〜と思うものを
罪悪感なく他者に譲ることができる。
そして他者のお役目終了のものをもらって活用できる。

もったいないをなくす。
地域との繋がりを再び。

そんな想いがこもったこのプロジェクト。

どんどん各国、各地域に広がって欲しいと思います。

 

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