こんにちは、Yukaです。
ミリタリー生活をしていた中で必ずといって良いほど聞かれた質問。
『ご主人のランクは?』
アメリカ軍の世界ではまず、EnlistedとOfficerに別れています。
幹部候補かそうでないか、という違いでしょうか。
Enlistedは主に高卒組。
Officerは基本的に大卒でないとなれません。
ランクと勤務年数さえわかれば、給料はウェブサイトで公表されており
家計事情もわかってしまう、なんとも恐ろしいシステム。
日本でもドラマで良く見ますよね。
『うちの主人は部長なのよ』
『課長の奥さんに、明日のランチ断れないわ・・・・』
など、奥さんたちの関係性が夫たちの地位によって決められているという実情を。
ミリ妻の中でも実際起こっていましたし、今も昔も変わらないようです。
奥さん同士のバチバチな事実を重く受け止めたどこかの船のキャプテンが
Spouseとのミーティングで、奥さんたちにある質問をしたそうです。
キャプテン:『奥さん諸君、これから10分の時間を用意する。
その間に、皆で協力し合い、ランク順に整列して欲しい』
奥さんたちは必死でお互いに話し合いました。
そしてお互いの”ランク”を確認し合います。
Aさん:『あなたの夫のランクは?』
Bさん:『E-5よ』
Aさん:『ウチはチーフだから、私が前に行かせてもらうわね』
10分が経ち、キャプテンはこう言いました。
キャプテン:『本当にこの順番で良いんだね?ちゃんと皆で話し合いしたか』
と聞くと、会場が頷きます。
キャプテン:『答えは、ココにいる全員が間違っている。
夫は志願し、訓練に耐えランクを得た。君たちは果たして、志願し訓練に耐えたのか?』
といって会場を後にしたそうです。
このキャプテンの行動の裏
このキャプテンの超実践型ライフレッスンは波紋をよんだようです。
もちろん夫のランクに関わらず自分たちのネットワークを開拓している方もたくさんおられます。
ミリタリーに限った話ではなく、
昼ドラのような奥さん同士の人間関係のもつれは
どの世界にも存在します。
奥さんたちの関係性が夫の地位によって決められているという実情は、
アイデンティティーの欠如により、属性を求める人間の性質からなのでしょうか。
夫のランクや職種を語らなくても
アイデンティティーを確立できるように。
夫のランクが原因で奥さんの間柄がギクシャクしたり
鼻につく行動が目立ったり。
夫のランクは夫の世界のものであり
奥さんの世界にまで響かせる必要はない、というメッセージだったのでしょうか。