シンプルlife

ミニマリストの心得を間違えるとただのうざい人になる!?

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タイトルから爆弾発言してみました。

Netflixでこんまりことあの近藤麻理恵さんが世界中で人気急上昇中。
ミニマリスト・断捨離関連の本は飛ぶように売れています。


こんまりさんの”KonMari”なんて、もう英語の動詞のように使われていて
I am Konmari-zing my house!という投稿をSNSで見かける次第。

この記事では

シンプルライフが大流行中。でもミニマリストの心得を一歩間違えるとどうなるか、について書いていきます



シンプルライフが流行中。でも・・・

大きな家とローンを抱えることに疑問を抱き流行中のタイニーハウス。
スッキリすれば人生が変わると言われる断捨離。
必要なものだけに囲まれて暮らすミニマリスト。

大量消費社会に疲れた現代人たちが、
原点に戻って地に足ついたシンプルな暮らしを求める。

私も実際にこんまりさんの本を読破して
シンプルな暮らしを求めて、日々ものと向き合っています。

私もシンプルな暮らしを推していますし、これからも追い求めていきたい。
でも、『ミニマリスト』の言葉に隠れて、
実は周りが迷惑しているのでは?と思う瞬間が何度かあったので、書き留めていきます。

ミニマリストのご近所迷惑にあった

私のご近所さん(アメリカ人)で、こんまりメソッドに激しく共感し
「ミニマリスト」と大々的に掲げた家族がいます。

大人2人と、小さな子ども2人が住んでいるような家と思えない。
家の中は必要でときめくものだけ。
ガレージの中もほぼ物がない。
いつお邪魔しても、うっとりため息が出るような
モデルルームのように素敵なお家です。

『ご近所迷惑』というと大げさですが。
でも、気づいてしまったことがあります。


彼らのガレージはスッキリ物がほぼない状態。
なので、もちろん、家の管理に必要な大きい目の道具は持っていないのです。

雪が降ったら、雪かき用のスコップを借りにくる。
庭仕事をするために土を運ぶ一輪車を借りにくる。
はしごを借りにくる。

といったように、毎回、ことあるごとに色々借りにきます。


何度でも。ナンドデモ借りにきます。

毎回毎回、正直、面倒だな〜とは思っていたけれど
ある事件が起きるまで特に何も思っていなかったです。


ミニマリストご近所さんとのトラブルとは?

一輪車を貸している時に壊れてしまったようで、
壊れてしまった一輪車を彼らが返しにきました。

ものは使っていればいつか壊れるのは仕方ないし、そこは全然いいのです。


でも、普通ゴミに出せる大きさではない一輪車の残骸。
私たちが、お金を出して、壊れた一輪車を処分しにいきました。

借りることもできるけれど、
庭仕事にあったほうが便利なので
私たちはお金を出して一輪車という道具を買いました。

場所をとる大きめの道具ですが
ガレージに一輪車を保管するスペースも作っていました。


ほぼ『共有』していたといっても過言ではないほど
ご近所さんには、幾度となく貸していました。

買ったのも私たち。
スペースを確保して保管していたのも私たち。
貸してる最中に壊れたので、そのゴミをお金を出して処分したのも私たち。


なんとも腑に落ちないなんちゃってミニマリストの構図です。

持ち家があると、大きめの道具は必要になってきます。
自分の家にものを増やしたくないから、と、人に借り続けるのは
ただただ卑怯だな、と感じた瞬間です。


一時期タイニーハウスに憧れた

持ち家があると、大きな道具が必要になったり
管理に時間もお金もかかります。

夏は毎週芝刈りに追われる。
住宅ローンだって、ローンのために馬車馬のように働く必要なんてあるのか?
税金だってかかる。

そう思い、辿りついたのがアメリカで大流行中のTiny House Movement。

私がタイニーハウスに憧れた理由

▶︎小さな立て坪(400sqft以下)なので、住宅ローンが格段に少ない(または貯金して買えるレベル)

▶︎ミニマムでときめく物だけで囲まれた暮らし

▶︎管理するスペースが格段に小さくなる(時間とお金を他のことの回せる)


タイニーハウスへの憧れと、見えてきた衝撃的な現実

もっとシンプルに暮らしたい。

そうだ、タイニーハウスで暮らしたい!
子ども3人、大人2人でタイニーハウスとかめっちゃ面白そう!!!
と思って、まず土地を探し始めました。

でも、ここで難航。

カウンティーによりますが
800~1200sqft以上の建物でなければ建設できない、という法律が存在します。

住宅として認められなければ、電気・水道・ガス・ごみ収集・下水道といったライフラインを
その土地に整備することができません。
ましてや郵便も届きません。

じゃあ一体、タイニーハウスに住んでる人たちは、どうやって土地を探しているの??????

Tiny Houseの所有者がアップしている
Youtubeをかたっぱしから見ました。

すると、ごく一部を除き、ほっとんどの場合が
『親が所有している土地』にタイニーハウスを設置という事実。
同じ敷地内に住宅がすでに存在し、ライフラインはすでに確保されています。

メインの住宅がすでに存在し、隠居・小屋的な扱いで、タイニーハウスを設置しているだけ。

こんなのただの”敷地内同居”やん

と、私のタイニーハウスへの憧れが一気に冷めた瞬間です。

そりゃー土地を買うことやライフライン、ましてや税金の心配がすでになければ
タイニーハウスを買うのだってハードルが下がります。

貯金だって、できます。

先ほどの、ご近所さんの一輪車事件と同様、
タイニーハウスを実家の土地に設置することで、自分の人生はシンプルになりますが、
それは周りの協力があってからこそ成り立っていることなのです。

ミニマリストって一体なんなんだー!

ご近所さんのこと、そしてタイニーハウスの衝撃事実のことがあり、
『一体ミニマリストってそもそもなんなんだ?』と煮え切らない思いを抱きました。

誰かがあなたの代わりに一輪車を買って保管しているから、それを借りれるわけだし、
誰かがあなたの代わりに住宅ローンを組んで、税金を支払い、ライフラインを整備して居住地を確保しているから、そこにタイニーハウスが設置できるわけで・・・

周りの協力がなければ、成り立っていないことに、
胸を張って『私たちは必要な物だけで暮らしてますよ〜』、なんて掲げるのはなんとも卑怯。

そのことに気づいてしまった時、『ミニマリスト』って一体なんなんだ?と思ってしまいました。


結局のところ、人それぞれの価値観

とはいえ、別にタイニーハウスに住んでなくても、同居しながらその分貯金してる人なんて山ほどいる。

私ももし実家が近くて、借りれる大道具があれば、買っていないと思う。


私は、ご近所さんのものを借りるのは気をつかう派なので自分で所有したいし、
見知らぬ人の土地に家賃を払ってまでタイニーハウスに住みたくもない。

自分の状況・理想・価値観。
その上で、無駄をそぎ落とし、ときめくものだけを選び抜き
自分たちが快適に暮らせる方法を追求していくことこそが
シンプルでミニマムな暮らし、なのかな、と。






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