ミリタリー家族の引越しの回数について書きました。
この記事では、「ディプロイメントの回数」について言及していきます。
ディプロイって何?と疑問の方やか関連記事をお探しの方は↓:
ディプロイメントって何?
ディプロイ緊急時の連絡方法
ミリ妻ディプロイメントあるある8選
個人差はんぱない
もう聞き飽きたかもしれませんが、かなり個人差あります。
引越しの回数もディプロイの回数も。
5年間で4回派遣された(←うちの夫)人もいれば、入隊10年で1度もディプロイされた人がない人にも会ったことがあります。
その奥さんはそれでも「10年引越しばかりで大変だった」「激務だった」と言っていましたが
はっきりいうと、ディプロイがあるとないでは人生違います。
激務で引越しだらけだったことに関してはお察しいたしますが
「毎日帰宅できる」
「自由に連絡できる」
という環境は、やっぱり羨ましいなぁ・・・と思ってしまいました。
ディプロイがない職種は存在するのか?
10年間Active Dutyにもかかわらずディプロイしたことがない、
というのが私個人で聞いた最長記録です。
「ディプロイがない職種だ」とリクルーターに言われて入隊したら、すぐに派遣された。
「ディプロイは5年に1回だ」とリクルーターに言われた入隊したら、
訓練学校が終わった数日後に派遣された。
そういう話は聞いたことありますが、ディプロイが全くないままリタイアした話は聞いたことがありません。(あったらコメントください!)
ディプロイ避けるための妊娠
中には腐った人間もいます。
女性は、妊娠中派遣されないので、ディプロイ前にわざと妊娠する人、います。
悲しすぎますが、中にはそういう例もあります。
出産であろうが、家族が事故ろうが、親が死のうが、派遣って避けられません。
(親が亡くなった場合、一時帰国は許される場合があるが、派遣自体は避けられない)
でも、妊娠した本人は派遣されません。
4年契約を軍と結んで入隊してきた女性兵が、2人の子ども(父親二人とも違う)を妊娠し、
4年間陸勤務で船に足を踏み入れることは一度もなく、契約終了した例を知っています。
(彼女は、ディプロイされたくないから妊娠した、というのを公言していました・・・。)
それでも契約満期終了で、GI BillやVAローンなどのベネフィットは普通にもらえる・・・
悲しいけれど、そういう例は、彼女だけにとどまりません。
ディプロイされすぎてPTSD
包み隠さず書く、と決めているので書きますが
1人、知り合いがPTSDで自殺しました。
彼女は女性でチーフになり、バリバリキャリアを積み上げていました。
(陸勤務中に1人子供を出産)
産後も船勤務もバリバリとこなす日々。
PTSDって、戦争や銃撃戦のような戦いだけから起こるものではないんです。
彼女の場合PTSDの原因は:
- 船上と陸での生活の劇的変化を頻繁に経験しなければいけなかった
- 派遣された後に戻ったら、子どもが成長しすぎていて浦島太郎状態でショック
- 自分が派遣最中にベビーシッターと浮気していた夫
- いやでも嫌、と言えない国からのオーダー(命令)
- すれ違い生活の結果離婚
様々な要素が混じりあい、彼女はPTSDの症状がひどく
Medically Separatedの扱いで名誉除隊。
間も無く、今度は
- 「変化のなさすぎる日常」
- 自分がもっと早く見切りをつけて辞めていたら幸せな結婚生活だったかもという後悔
という新たな感情が押し寄せ、そのまま自殺しました。
普段はとても明るく、私が妊娠した時にとても喜んでくれていたのが印象的で
PTSDの末の自殺の知らせを聞いた時、すごくショックでした。
ディプロイは陸勤務中もあるのか?
引越しは何回?の記事にも書きましたが、陸勤務中でもIAで任務としてディプロイされる場合があります。
また、陸勤務と称して、実は船に乗るオーダーもあります。
夫は陸勤務の期間を迎えたとき、オーダーの希望を出す矢先、愕然としていました。
行きたくない街に加え、
陸勤務なのに海上勤務扱いのオーダーリストでした。
そんなことも、あるんです・・・。
まとめ:結局、人それぞれ
引越し同様、ディプロイメントの回数も個人差がありまくリます。
これから入隊される方、これから入隊する家族・彼がいる方。
『リクルーター』の話を鵜呑みにしないことがポイントになってきます。
うちの夫は5年に1回だから、と言われて入隊しましたが、5年で4回派遣されていました。
リクルーターがどう言おうと、命令を出すのは国。
一、リクルーターである彼らに、ディプロイの回数や頻度を決める権限はありません。
私の友人が「この職種ならディプロイないよ、入隊すれば」
とゴリゴリリクルーターに誘われたそうですが
改めて、、、リクルーターにそんなことを決める権限はありません。
結局は、Choose your rate, choose your fate.
職種やタイミングなど様々な条件で
人によって違う、ということです。