ミリタリー

育児に行き詰まる8つの理由:近くに頼れる人がいない事が辛い。ミリ妻・核家族・国際結婚の宿命。

核家族の宿命, 子育て, 核家族

育児に行き詰まること、ありますよね。

ガミガミばーさんのように当たり散らしたり
ひとりにさせて欲しい・・・と思って泣いたり。

なんの悪気もなくやっている”イタズラ”という名の好奇心にいちいちイライラする。
とにかく、抜け出したくても抜け出せない行き詰まりを感じます。

今日はそんな育児の行き詰まりを、
核家族・ミリ妻・国際結婚の視点から書いて行こうと思います。



今はミリ妻ではありませんが、
核家族・ミリ妻・国際結婚という3拍子だった時代もあります。
ミリ妻だけでなく、核家族や国際結婚は頼れる身内が近くにいないことで、
煮詰まる回数が増えてしまうのも事実です。

私の大変さをわかって欲しい、という目的ではなく
『そうそう!』と、同じ思いを抱えている人がいるんだという視点で
この記事を書いています。


1『ちょっと』の欲求が満たされない。

同居や家族が近くに住んでいる場合、会う機会も増えますよね。
すると『ちょっと●●したい』というときに子どもを見てくれる人がいます。

『ちょっとトイレ』
『ちょっと下痢(笑)』
『ちょっとお風呂』
『ちょっとポストに手紙を出して来る』
『ちょっとコンビニでお金を振り込む』
『ちょっとゆっくりご飯が食べたい』
『ちょっと今日は煮詰まってるので、お願い』
『ちょっと熱が出てしんどいのでお願いします』

この『ちょっと』の欲求を満たしてくれる相手が近くにいない。
この『ちょっと』の欲求を、夫と二人だけで手分けします。
(または完全にワンオペも・・・)


2:夫との『ちょっと』の欲求の満たし合いで喧嘩が増える。

『ちょっと休ませてほしい』
『ちょっと子どもを見ててほしい』

この『ちょっと』した欲求。

『俺だって疲れてるんだ』
『私だって疲れてるのに』
夫も、自分も疲れているときの、魔のサイクル。
二人で手分けしなきゃいけない辛さ。
(または手分けする相手がいない辛さ)


3:助けを求めるには予約とお金が必要

例えばこんなシチュエーション:

今日すごく煮詰まっている。
一時保育は空いているだろうか?
一時保育のオープンは10時から。


子どもは朝5:30に起きた。(眠い・・・)
まだオープンしていないので予約できるかもわからない。(イライラ)
10時まで待ってようやく電話したが、今日は満員、との事。(諦める)

そして運良く当日予約できた場合でも:
15時から17時までの空きがあります。(短いなぁ・・)
1時間$12。
延滞料1分につき$5。(遅れないように早く迎えにいかないと!と急かされて結局2時間ソワソワ。)

このように、時間・お金に条件がかかってきます。

実家のように『診察に思ったより時間がかかって遅くなっちゃった』というような
融通が聞きません。


4:病院に全員連れて行かないと行けない。

下の子を救急に連れて行かないと行けません。
夫は不在・仕事でいない。
上の子は超元気。

病気の下の子を抱え、元気な上の子を連れて
救急で何時間も待つ。

急だと一時保育の空きがあるかを調べる時間もない。
そして待合室で病気で泣きわめく子と、暇&退屈でイライラする元気な子を
ゾンビのように見つめる母。


5:チャイルドシート

2分先の郵便局へ行く為に
嫌がる子どもをチャイルドシートにのせる。

やっと落ち着いたと思ったら寝落ち。のタイミングで郵便局へつく。

車内に置いておくわけにもいかず、起こして
郵便局内へ連れて行かないといけない。

起こされてグズグズする子供と
2分で用事を済ませ、また子どもをチャイルドシートへ。


6:保育料が高すぎて、働く事ができず身動きがとれない。

アメリカの保育料高いです。
地域差もありますが、西海岸では一人につき$2000/月かかる所もあります。
未就学時が2人いると、$4000/月近くかかってしまうという事です。

よっぽど高い時給のパートしかできない。
正社員は、給料が全部飛んで行ってしまう。

身動きが取れない。


7:泣き崩れるような事があっても、すぐには帰れない。

泣き崩れるような事も生きていればあります。
祖父が亡くなったとき、飛行機に空きがなく、知らせを聞いてから
到着するまで2日半かかりました。
家族3人分のチケットで50万以上しました。

お葬式の3時間前に到着。

泣き崩れるような事があっても、すぐには飛んで行けない辛さ。


8:実家に帰るのにお金と時間がかかる。


家族に会いたいのももちろんですが
『たまには甘えたい』
というのも帰省の理由のひとつ。

が、特に国際結婚組は、帰省だけでも
半日またはそれ以上かかってしまったり、
4人家族で帰れば4〜50万以上はかかる。

疲れたから、助けて欲しいから、甘えたいから、という理由で
サクっと帰れる距離・値段ではない事も辛い理由。


まとめ

国際結婚だから、ミリタリー家族だから、核家族だから、大変!

という事をアピールしたいわけではありません。

私が辛かったのは、こういう悩みを打ち明けても
『みんな育児をしている』
『望んで生んだのだから』
『好きで遠い所にすんでいる』
『わかっていてそうした・・・』
などなど、そいういう言葉がけがかえってくること。

・・・・そうでしょうか?

それぞれの家庭には
それぞれの家庭にしかわからない様々な理由があります。

本当に大変だな・・・辛いな・・・、と思う事があっても仕方がないと思います。

『そうそう、大変だよね・・・』

という共感だけでも、救われますよね。
そんな思いから、この記事を書いてみました。

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