こんにちは。
アメリカで9月と言えば学年の始まりでBack to schoolの時期です。
アメリカでいう保育園は主にPreschoolとDaycare の二種類があります。
Daycareは託児所のイメージ。
Preschoolはプレスクールというだけあり学びの場のイメージです。
アメリカの保育料は会社員の基本給並
私の住む地域では全日で子どもを預ける場合平均で$2000ほどします。
$1を100円換算しても20万円です。
子どもひとりに対する月額です。
ア・リ・エ・ナ・イですよね。
我が家のように、夫一人のお給料では、とてもじゃないが捻出できる額ではありません。
私が正社員になったとしても全部保育料に消え、
パートに出たとしても、
むしろマイナスになってしまう悲しさ。
週2日、1回3時間の保育で$300は取りすぎでしょ?
PreschoolにはMondays&Wednesdaysなど週2日、3時間預ける、
というようなプレスクールがあります。
これが、日本でいう幼稚園のような存在にあたります。
私の住んでる地域では
週2
一回3時間 x 週2回=週6時間
この条件で月額$300程の保育料になります。
た、たかい・・!
週6時間保育園に行ったとしても、とても働けるような時間数ではありません。
他のお友達と集団で遊んで欲しい。
だけど月$300払って週2(しかもたったの6時間)って・・・
そこで考えた!授業料の割安なCo-op preschool(コープ幼稚園)はどうか?
結論から言うと、我が子、今年からCo-op幼稚園に通います。
オリエンテーションに行ってきました。
まだコープ初心者ですが、覚え書きです。
月謝$70という値段に魅力を感じ
見学に行き、気に入ったので入園をきめました。
コープと聞くと生協を思い出しますね。
コープ幼稚園とは?
先生以外は、すべて生徒の親が運営している保育園の事です。
親のサポートなしでは存在できない。そんな学校です。
– 親が会計・マーケティング・運営などすべてを担当。
– 教室の掃除や、クラスのアシスタント。おやつの準備や教室の修理等も
親達が分担しておこないます。
– 遠足の企画や文書の作成も親が分担
-入園手続きや授業料の回収等もすべて親が分担して行う。
Co-op Preschoolの授業料には何が含まれるのか?
先生のお給料と、学校の場所代だそうです。
親が分担して行う仕事は、すべてボランティア。
修繕費等はすべてファンドレイジングのお金でまかなわれています。
ファンドレイジング=寄付。
寄付のおかげで授業料が抑えられる、という仕組みです。
ファンドレイジング(寄付)はどうやってするの?
寄付の方法は様々です。
募金のような形で寄付を受ける、という方法いがいにも
-コミュニティーセンターで子ども向けクラフトのブースを出す。
材料代を差し引いた収益を運営費に充てる。
– 地域のレストランに頼み、コープNightをもうけ、食事に行く。レストランが売り上げの一部をコープに寄付してくれるという仕組み。
– Amazon smileという仕組みを利用:専用リンクから普通に商品を購入すると、Amazonが売り上げの0.5%を寄付してくれるという仕組み。
私の子どもが行くコープ保育園では年間1家族あたり$80のファンドレイジングが義務づけられています。
上記のようにファンドレイジングを通して寄付する事もあり。
また、ファンドレイジングが苦手という方は$80を自分で負担し寄付する事もできる。
1ヶ月に1・2回、教室に入ってアシスタント役をする(保護者の仕事)
親が協力する事により、アシスタントのお給料を削り、授業料を下げています。
そしてこれはコープの醍醐味:親も一緒になって子どもの教育に関わります。
子どもの成長を間近で見るだけでなく
クラフトや手遊びのアイディアも見ることができ、
とても勉強になります。
1ヶ月に1回、コミュニティーカレッジの幼児教育の先生とディスカッション:(Parents Education Night)
オリエンテーションで講師が言っていた印象的な言葉
『コープ保育園では、親も一緒になって勉強します。』
まさに子どもも、自分も成長する機会という事です。
一ヶ月に一度、コミュニティーカレッジから講師を招きます。
そして親同士で子育てに関する意見の交換をします。
トイレトレーニングの仕方、食べムラの改善方法など育児に関する疑問や悩みを
専門家と共に、他の親達と共有しながらディスカッションしていきます。
英語が苦手・・・という方には、これが一番ネックなのではないでしょうか。
本当に授業料はお得なのか?
登録料 $50
月謝 $70
コミュニティーカレッジの生徒ID作成代 $20*
(コミュニティーカレッジからの講師を学校に招くため)
1学期毎x3学期分のコミュニティーカレッジへの授業料 $40 x 3学期= $120
ファンドレイジング(年間) $80
50+(70 x 9ヶ月) +20+120+80=$900
900/12ヶ月=$100/月
という事で、毎月に換算すると$100という事になります。
一回2時間なので、『時間』で計算すると $6.25です。
普通のPreschoolとコープ幼稚園の値段比較
コープ保育園
毎月$100
時間にすると$6.25/1時間
普通の保育園
毎月$300
時間にすると $12.5
コープの授業料が半額な事がわかります。
これは家計にとって嬉しい。
コープ保育園のメリット・デメリット
【メリット】
●授業料が普通の保育園に比べると安い
●ディスカッションやクラスのアシスタントを通し、先生や他の親達との距離がかなり縮まる
●毎月の幼児教育のプロや同じ境遇の親達とのディスカッションを通じ、親にとっても学びの場となる
●クラスのアシスタント業務をする事で、我が子の様子や、他のお友達の様子も観察する事ができ、家でのかかわり合いの参考になる。
●ボランティア歴として履歴書に記載できる
(履歴書にボランティア活動を記載できるのは転勤族にありがたい:参考記事)
【デメリット】
●クラスのアシスタント業務のある日は、子どもを預けて帰ることが出来ない
●アシスタント業務の他、学校運営に携わる業務もある
●ディスカッションをする機会があるので、人前で話す事・英語で話す事に負い目を感じている人にとっては負担
●ただ送迎するだけの普通の保育園と違い、コープ保育園は親を巻き込んでの保育園。
預けてホっとする時間を得たい・・・という目的にはあまり向いていない。
まとめ
Co-op保育園、人によっては苦手・・・という方も多いと思います。
ましてや英語でディスカッションなんて。
でも子どもの教育にどっぷりと関わる機会を作り
保護者の方々と意見を出し合う。
『核家族だからこそ、コミュニティーとの繋がりを深めてネットワークを形成していく事が必要不可欠だ』と
コミュニティーカレッジの講師の方がおっしゃっていました。
核家族だからこそ、地域に根付いた人脈を増やす。
核家族で友達や祖父母・親戚が近くにいないからこそ、
親以外の大人と深く接する機会をもつ。
核家族ネットワークを築き上げる(笑)良い一歩かもしれませんね。