アメリカ大学生活

アメリカ大学留学:できれば前もって知りたかった11個のこと

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聞いてないぜ!できれば前もって知りたかった

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夢見心地でアメリカの地におり立ってから10年が経ちました。


アメリカの州立大学へ入学し、華の大学生活がスタート。


『聞いてないぜ!』と突っ込みどころ満載!
日本で思い描いていた華の大学生活とはかけ離れていたアメリカ大学生活。


そんな『できれば前もって知りたかった』情報をお届けします。


1)先生、手加減ってご存知ですか?授業開始1日目から宿題の山

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教授によるかもしれません。
ですが、この教授は初日から100ページを読み、
5ページのまとめ&感想レポートという宿題を出しました。


しかも提出日は2日後。


朝5時まで半泣きで仕上げたのは、今でも良い思い出。

100ぺージ単位、●冊単位で、『読んでこーい』な課題が出ます。

英語がままならない上に、殺人的な読書の量。


大失敗!丸覚えなんて通用しない!アメリカのテストのリアルな厳しさ

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日本の受験・試験勉強にドッブリ使っていたせいか
それまでは丸覚え主義の勉強方法でした。


アメリカの歴史の授業で行われるテスト。
私のテスト勉強方法は、年号や起こった事件の内容、
関わった人物を丸ごと覚える事に重点を起きました。


テスト当日、大問題が。
30点分は4択問題。
残りの70点分は『ケネディ大統領が●●年に○○によって暗殺されたのは歴史的事実です。では、当時の事件に対する世論、そしてその当時の人々の暮らし、政治の状況等を2ページにまとめなさい』(←確かこんな内容だった)


I DON’T KNOW!の世界です。
”ケネディ大統領が●●年に○○によって暗殺されたのは歴史的事実です。”
↑この部分しか暗記してませんでした、先生。

なんとか知恵を振り絞っても10行くらいにしかならず。

もちろん点数はボロボロでした。


3) プレゼンが異様に多い


先生によっては、期末テストであるFinal Examも
プレゼンにしてしまう事だってありました。


自分の意見を、自分でまとめて、人前で発表する。
またはグループで日頃から討論やミーティングを重ねて発表する。


発表した後は、ステージにたったまま、質問だってされます。
先生やクラスメートから質問攻めにあいます。


丸読み・棒読みを避けるため、カンペは小さなメモ用紙1枚分しか許されず。


プレゼンに対する苦手意識を克服できたのは、後々役に立ちましたが
当時は嫌でたまりませんでした。


4) もはや宿題ではなく、『プロジェクト』


印象に残っている宿題を紹介します。
『あなたは学校に本を売るセールスマンです。
一つのテーマを選び(例:食・スポーツ・言語など)
テーマに沿った100冊のリストを作成せよ。


リストには、本の題名・著者・本の表紙写真・あらすじ・読んで得られるスキルや知識を明記せよ。そのうち30冊は実際に図書館で借り、読む事が必須』


これが宿題・兼・期末テストでした。


私は英語を読む速度が遅いので、毎週土曜日は欠かさず
このプロジェクトに取り組んでいました。


100冊分の本のまとめです。
もう一回言います。
100冊分!


5) スニーカー通学をオススメ:教室の移動が間に合わない


なるべく無駄な時間を省きたかったので
授業を途切れる事なく取るようにしていました。
8:00-8:50 数学
9:00-10:15 経済
10:30-11:45 生物
といった感じで10分・15分の移動時間しかありません。


アメリカの大学キャンパスは広大です。
バス移動を強いられる距離のキャンパスもありました。
ブーツ・ヒールなんて5秒で断念。


絶対スニーカー通学をオススメします。

ついでに言うと、分厚い教科書が入るリュックじゃないとやっていけません。

肩掛けバッグにヒール、なんて浮かれた大学生活は存在しませんでした。


6) バイトする暇あったら勉強勉強。


大学生になったらバイトしたいな〜と思っていた私。
今の制度はよくわかりませんが、当時、学生ビザのきまりで
本業である学生業に支障をきたさないため
20時間以上のバイトは禁じられていました。


しかもバイトといっても、ファミレスやカフェでできる訳ではありません。


学校内の施設のみ、バイトが許されていました。(On campusでの仕事)


事務補佐や学校内のカフェテリア、学校の清掃、
学校のコンピューターラボなどが一部の例です。


留学生は英語力のハンデも背負っています。
オーバーロードにならない程度にする事が必要です。


7) 最後の最後まで授業取りまくって勉強勉強。


学生ビザの決まりで毎学期12単位以上取得する事が決まっていました。
(その辺の決まりは、各自で問い合わせてください)
最後の一年は、授業を少なめにして就職活動〜という訳にいきません。
最後の最後まで単位を取得。

最後まで、勉強する。

授業料を親が払うという文化があまりないアメリカならではだなと感じたことでした。


8) 4年通わなくても良い場合もある


定められた単位数を取得した時点で卒業可能です。


夏休み中も、休まずに単位を取得可能なので
有効活用して卒業を早めるのも手。


なので3年で卒業!という事も可能。
自分のペースで卒業までこぎつけるわけです。

これをするメリットは、なんと言っても授業料を節約できること。


9) 授業料は単位ごとに変動


日本のように、前期・後期の授業料ではありません。
取った単位数に応じて授業料が変化します。


高等教育費が異常に高騰しているアメリカでは毎年、値段も高騰中・・・。

そして州内の生徒、州外からの生徒、留学生の授業料はそれぞれ異なり
一般的に留学生の授業料が一番高く設定されています。


10)留年制度なし


学校・学部によりますが
留年するような成績を取り続けると、留年ではなく退学になります。


また、学部によっては、ある一定の成績を納め続けなければ
学部を追い出される事になります。

私の在籍していた大学の教育学部では、GPAが3.25を切ると
学部を追い出され(つまり追放される)、違う学部へ転向しなければいけない規則がありました。


11) 入学後も学部変更可能


私も一度、学部を変更しました。
アドバイザーの元へ、変更手続きにいくと
書類一枚で学部変更手続き完了。


(学部にもよりますので各自でご確認ください)
自由がきくのはありがたい上に、試験もなかったので
あっけなかったです。

日本のように、受験の段階から学部を決め、
そして入学後の学部変更がかなり難しいことを思うと

かなりPracticalな制度ですよね。


まとめ


アメリカの大学は『入るのは簡単だが卒業は難しい』と言われています。
ただ、親が授業料を出すパターンも多い日本と違い
アメリカでは学生ローンを組んで大学に進学している生徒が大多数を占めるので
勉強に対するモチベーションは高いのは確かかもしれません。

バイトやサークルに明け暮れる華の大学生活ではなく
授業料の元をきっちり取った!と心から言えるくらい

課題や宿題・テストの多かった、勉強漬けの学生生活でした。

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